キャンピングカーの中でダントツ人気のバンコンバージョン
バンコンバージョンとは、商用バンやワンボックスカーなどの車両をキャンピングカーに改造することを指します。この「バンコンバージョン」という用語は、「バン」=商用バン、「コンバージョン」=改造・変換という意味から成り立っています。日本国内ではこのタイプのキャンピングカーが非常に人気で、特にアウトドア愛好者や車中泊を楽しむ方々の間で注目されています。
バンコンバージョンの魅力
- コンパクトで機動力が高い
バンコンバージョンの最大の魅力は、そのコンパクトさと機動力です。商用バンをベースにしているため、一般的な駐車場や狭い道でも取り回しがしやすいというメリットがあります。例えば、トヨタのハイエースや日産のキャラバンなどをベースにしたバンコンバージョンは、全長が約5メートル以下であるため、都市部の狭い道路でもスムーズに移動できます。また、バンベースのため、燃費性能も比較的良好で、長距離移動時の燃料費を抑えられる点も魅力の一つです。 - 多様な内装カスタマイズ
バンコンバージョンでは、内装のカスタマイズが自由自在です。キャンピングカーの製作業者が提供する標準仕様のレイアウトから、自分のライフスタイルやニーズに合わせて内装をカスタマイズできます。ベッドスペースの配置、キッチンユニット、収納スペース、さらにはシャワールームやトイレの設置まで、様々な選択肢があります。例えば、車中泊を頻繁に行う人なら、収納スペースを多めに確保し、寝具やアウトドア用品をたくさん積み込むことが可能です。 - 維持費が抑えられる
バンコンバージョンは、維持費が抑えられる点でも優れています。商用バンベースの車両は、メンテナンスや修理が容易で、部品の調達も比較的安価です。また、車両のサイズが比較的小さいため、自動車税や保険料も低めに抑えられることが多いです。これにより、年間のランニングコストが大幅に減少します。
購入時の平均的な価格帯
バンコンバージョンの価格は、ベース車両やカスタマイズの内容によって大きく変動します。一般的には、新車の商用バンをベースにした場合、価格帯は500万円から1,000万円程度です。中古車をベースにした場合は、300万円から500万円程度で購入できることもあります。特に人気の高いハイエースやキャラバンをベースにしたモデルは、需要が高いため価格もそれに応じて高めです。
また、内装のカスタマイズによっても価格は変動します。標準的な仕様であれば比較的リーズナブルですが、特別仕様の家具や家電を搭載したり、ソーラーパネルや大型バッテリーシステムを追加する場合、費用がかさむことがあります。
バンコンバージョンの優位性と不便な点
バンコンバージョンの優位性は、上述した通り、コンパクトさと機動力、カスタマイズの自由度、そして維持費の低さにあります。しかし、他のキャンピングカーと比較した際、いくつかの不便な点も存在します。
- 居住空間の狭さ
バンコンバージョンは、ベース車両が比較的小型であるため、居住空間が限られています。キャブコン(キャブオーバーコンバージョン)やフルコン(フルコンバージョン)などの大型キャンピングカーに比べると、室内空間が狭く、大人数での利用や長期間の滞在には不向きな場合があります。特に、天井の高さが制限されるため、立ったまま移動できる範囲が限られる点は、キャンピングカーの快適性を求める人にとってはデメリットです。 - 設備の制限
バンコンバージョンは、そのコンパクトなサイズゆえに、設備面での制限があります。例えば、大型の冷蔵庫やエアコンを設置するスペースが限られるため、夏場や長期間の旅行での快適性が他のタイプのキャンピングカーに比べて劣ることがあります。また、シャワールームやトイレの設置が難しいため、外部の施設に依存する必要がある場合もあります。 - プライバシーの確保が難しい
バンコンバージョンは、特に都市部での利用や駐車時に、プライバシーの確保が難しいと感じることがあります。車内空間が小さいため、外部からの視線を遮るための工夫が必要であり、カーテンやブラインド、スモークガラスの装備が求められます。
まとめ
バンコンバージョンは、機動力とコンパクトさ、カスタマイズの自由度を求める方には非常に魅力的な選択肢です。価格帯も比較的手頃であり、維持費も抑えられるため、キャンピングカー初心者や頻繁に移動する方にとっては最適です。しかし、その反面、居住空間の狭さや設備面での制約があり、これらの点をどう克服するかが利用者の課題となります。自分のライフスタイルや旅行スタイルに合った仕様を選ぶことで、バンコンバージョンの魅力を最大限に引き出すことができるでしょう。
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