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バンコン購入で後悔しない!展示会で見極める必須ポイント

バンコンバージョンキャンピングカーとは?

まず、「バンコンバージョンキャンピングカー」という言葉を聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれません。バンコン(バンコンバージョン)とは、1BOX車両(ワンボックスカー)をベースに、車内をキャンピング仕様へ改造したタイプのキャンピングカーを指します。代表的なベース車両には、トヨタ ハイエースや日産 NV200などが挙げられ、比較的コンパクトなサイズ感が特徴です。

バンコンはキャブコン(トラックの運転席部分を利用したタイプ)よりも車体が低く、一般的なコインパーキングにも駐車できる可能性が高いなど、取り回しの良さも魅力と言えるでしょう。その一方で、スペース面ではやはり大型のキャブコンやバスコンに及ばない部分があります。こうした長所と短所をしっかり把握し、自身の使用目的に合った仕様を選ぶことが成功の鍵です。


バンコンバージョンキャンピングカーのメリット・デメリット

メリット

  1. 日常使いしやすいサイズ感
    全高が比較的低く、車幅もそこまで広くないため、普段のスーパーやショッピングモールにもアクセスしやすいのがメリットです。大型のキャンピングカーだと入庫制限などで駐車場を選びがちですが、バンコンはその点やや自由度が高いといえます。
  2. 燃費が比較的優れるベース車両もある
    ベース車両の中にはディーゼルエンジンを採用できるモデルもあり、ガソリンエンジンと比べると燃費面でのアドバンテージが期待できます。ただし改造の度合いや積載量によっては重くなるため、完全に“燃費が良い”というわけではありません。
  3. 内部空間が意外と快適
    車内レイアウトにもよりますが、二人旅や夫婦での旅行など、少人数での使用を想定する場合には十分な居住性を確保できます。必要な設備(キッチンやベッド、収納スペースなど)をうまくレイアウトしたバンコンであれば、快適な旅を楽しめるでしょう。

デメリット

  1. やはりスペースに限りがある
    車体サイズゆえに、収納スペースや就寝スペースの広さが制約されがちです。長期間の旅行や家族全員での利用を考えると「もう少し広さが欲しい」という声が多いのも事実です。
  2. 改造による重量増加による燃費悪化
    ベース車両そのものは燃費が良くても、内装の改造や設備の追加によって重量が増えることが多いです。これにより予想以上のガソリン代やディーゼル代がかかってしまうケースがあります。
  3. メンテナンスの複雑さ
    水回りや電気系統などをカスタマイズしている場合、故障時の修理やメンテナンスが一般的な乗用車よりも手間になることがあります。改造部分に精通した業者が少ないエリアだと、修理が難航する場合もあります。

バンコンバージョンキャンピングカー購入時にチェックすべきポイント

1. ベース車両の選定

バンコンバージョンのキャンピングカーは、トヨタ ハイエース日産 NV200といった1BOX車両をベースとしています。ベース車両を選ぶときは、まず車体サイズやエンジンタイプ(ガソリンかディーゼルか)を確認し、**「自分の使用目的に合っているか」**を見極めることが大切です。

  • 都市部で頻繁に使うなら、小回り重視の車両がベター。
  • 長距離移動が多いなら、パワーや燃費性能に優れるディーゼル車も選択肢に入ります。

2. 内部装備

バンコンバージョンの場合、キッチン・ベッド・収納スペースなどのレイアウトが車両ごとに大きく異なります。自分のライフスタイルに合ったレイアウトを選ぶことが、後悔を少なくするポイントです。

  • ベッドのサイズ: 実際に横になってみて、身長や好みに合うか確認しましょう。
  • キッチンの使い勝手: 調理台の広さやシンクの深さ、水タンクの容量などをしっかりチェック。
  • 収納スペース: 衣類やキャンプ用品をどこに収めるかイメージしながら確認すると失敗しにくいです。

3. 安全装備

長距離走行や山道での運転が想定されるキャンピングカーだからこそ、エアバッグABSトラクションコントロールなどの安全装備は重要です。特に走行距離が長くなる場合には、いざというときに備えて安全機能が充実しているベース車両を選ぶと安心感が違います。


バンコンバージョンキャンピングカーの失敗談・後悔

スペースの制約によるストレス

「バンコンはもう少し広いと思っていた」「荷物が多くて室内が常に散らかってしまう」という声は少なくありません。特に家族4人など、大人数での利用を考える方は事前にスペースをしっかり確認しておく必要があります。

運転や駐車の難しさ

高さや車幅がある分、狭い道や駐車場での取り回しに苦労するケースが多いです。慣れるまではぶつけたり、駐車に時間をかけたりということも。都心部の細い道などを頻繁に走る方は要注意です。

設備の選択ミス

「トイレやシャワーをつけたけど、あまり使わなかった」「逆に、トイレなしでも大丈夫と思っていたら不便だった」といった後悔がよく見られます。シャワーやトイレなど、水回り設備は重量やスペースにも影響するので、本当に必要かどうか慎重に判断したいところです。

燃費に関する予想外の出費

「長距離を走る予定なのに、思ったより燃費が悪くガソリン代(またはディーゼル代)がかさむ」という失敗は定番です。旅行先で予想外に燃料費がかさみ、旅費全体が高くなるパターンもあるため、燃費と移動距離のバランスを考慮して選びましょう。

メンテナンスの手間

バンコンの改造部分は標準装備ではないため、修理・点検が一般的なディーラーや整備工場では対応しきれないケースもあります。万一、オリジナルの配線や部品が壊れた場合、修理のために専門のビルダーやパーツメーカーを探す必要が出てくることも。

天候や季節の影響

夏の猛暑や冬の極寒など、外気温が厳しい環境では車内の空調や断熱性能が非常に重要になります。断熱材の厚さやルーフベント(換気扇)の有無などを事前にチェックしないと「夏は暑くて眠れない」「冬は結露がひどい」という事態になりがちです。

セキュリティ対策

キャンピングカーであることを見た目から判断されると、盗難や車上荒らしのリスクも高まりがちです。ポータブル金庫やGPS追跡システムを導入するなど、セキュリティ面も検討しておかないと旅行先で不安を感じることになります。

ゴミ処理と匂いの問題

車内で料理をすると、生ゴミや匂いが溜まりやすくなります。限られたスペースでのゴミの一時保管方法やゴミ捨て場所をどうするか、出発前から計画を立てておかないとストレスの原因になります。

同乗者とのストレス

バンコンという限られたスペースに複数人が寝泊まりすると、お互いの生活パターンの違いが原因で揉めることがあります。プライバシーが取りにくい空間だからこそ、前もって寝る時間や起きる時間、どこに荷物を置くかなどのルールを決めておくと良いでしょう。


展示会で確認・質問すべきポイント

モデルの違いを把握する

バンコンとキャブコン、さらにはバスコンとの違いをしっかり質問して確認しましょう。それぞれのメリット・デメリットを販売担当者に聞くことで、自分の旅スタイルに合ったモデルを見極めやすくなります。

維持費の具体的な情報

維持費には税金、保険、燃料代のほか、車検費用や定期メンテナンスも含まれます。特に燃費に関してはカタログスペックだけでなく、**「実際にキャンピングカーとして改造された状態でどのくらいの燃費になるか」**を尋ねると、より現実に近い数字が得られるでしょう。

カスタマイズとオプション

「ソーラーパネルを取り付けたい」「サブバッテリーを強化したい」など、自分の用途に合わせたカスタマイズの可能性を確認しておきましょう。後から追加工事すると割高になりやすいため、最初の段階でどこまで盛り込むかが重要です。


試乗時に見落としがちな点

  1. 運転感覚と死角のチェック
    バンコンは運転席の位置が高めで、車幅や車長が普通車より大きい場合が多いです。試乗ではできるだけ狭い道や駐車スペースを試して、実際の運転感覚を確かめると後悔が減ります。
  2. 内装の実際の使い勝手
    展示車両を見学するときは、立ったり座ったり、ベッドに横になったりと、できるだけ日常の動作を再現してみることが大切です。特にキッチンスペースやトイレ、シャワーなどの水回りは、使いやすさを体感しておきましょう。
  3. 断熱や電気系統
    寒冷地や暑い地域への旅行を想定する場合、断熱材の性能やエアコンの有無、サブバッテリーの容量といった部分も試乗時にスタッフに確認しておくと安心です。

まとめ:バンコンバージョンキャンピングカーは入念な準備がカギ

バンコンバージョンのキャンピングカーは、日常使いとレジャーの両立が図りやすく、初心者にとっても魅力的な選択肢です。しかし、スペースの制約やメンテナンス面、燃費の問題など、しっかりと理解しておかないと後悔する可能性が高くなります。展示会などで実物を見学する際には、ベース車両の特性、内部装備の機能性、安全性などを丁寧にチェックし、必ず試乗してみることをおすすめします。

実際にオーナーとして経験した私からいえるのは、「思ったよりも細かなストレスが蓄積しやすい乗り物」ということです。しかし、それを上回るほどの「自由な旅の魅力」がバンコンバージョンのキャンピングカーにはあります。自分のライフスタイルに合う一台を見つけ、事前の計画や準備をしっかりと行って、後悔の少ないキャンピングカーライフを楽しんでくださいね。

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キャンピングカー旅に憧れ、ミニバン車中泊からキャンピングカー購入検討中。記事内容は自分が行きたいと思った場所、やりたいと感じた事が基準ですのであらかじめご了承ください。これを機会にいろいろ勉強して皆様にその情報を共有していきますので、まだまだ新米案内人です。よろしくお願いします。