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四国・九州「撮り鉄×キャンピングカー」厳選ロードマップ

この記事でわかること
  • カメラ初心者でも楽しめる、四国・九州7路線の撮り鉄コース
  • 予讃線下灘駅/土讃線大歩危峡など海・渓谷・沈下橋の絶景スポット
  • 必要な機材はスマホ・ミニ三脚・NDフィルターだけ
  • 撮影後は温泉やご当地グルメも満喫できる旅程
  • 線路マナー3か条を守って安全に撮影


「鉄道写真は敷居が高い」と感じていませんか?――でも大丈夫。キャンピングカーとスマホさえあれば、四国・九州の絶景と列車を気軽に切り取る“ゆる旅フォト”が楽しめます。車内にベッドと荷物を積んで前夜に現地入りすれば、夜明けの静かなホームや夕陽に染まる海岸も思いのまま。難しいテクニックより“好きな時間に好きな場所へ行ける自由”こそ、キャンピングカー鉄道旅の最大の魅力です。本記事では、初心者でも安心してチャレンジできる撮影コースを、立ち寄りグルメや温泉情報と合わせてご紹介します。

はじめに──「カメラ初心者」でも楽しめる、ゆる~い鉄道写真旅

四国と九州には、海・山・川の絶景をバックに列車を撮れる場所がいっぱい。「難しそう…」と思うかもしれませんが、ポイントさえ押さえればスマホ+軽い三脚でも十分きれいに写せます。しかもキャンピングカーなら

キャンピングカー撮影のメリット

好きな場所に前夜から泊まれる
重い荷物を積みっぱなしにできる
撮影後は温泉やご当地グルメへすぐGO

と、初心者こそメリットだらけ。今回は7つの代表コースを「やさしい言葉」と「最低限の道具」でまとめました。週末のお出かけ計画にどうぞ!


1. 予讃線|下灘(しもなだ)駅 – 海と夕日を独り占め

瀬戸内海をかすめる青いレール。下灘駅の水平線サンセット、大洲城バックの歴史情景、石鎚山を望む水田など、海と山と城下町を一気に味わえるオールラウンダー路線。

予讃線(愛媛・香川)

  • 見どころ ホームの目の前は瀬戸内海。夕方、空と海がオレンジ色に染まる瞬間はまるで映画のワンシーン。
  • 簡単ワンポイント スマホの“ライブ写真”や連写で波の動きをキャッチ。
  • 寄り道 道の駅ふたみで塩ソフトクリーム。駐車場・トイレ24hOKで車中泊も安心。

2. 土讃線|大歩危(おおぼけ)峡 – 緑の渓谷を走る列車

大歩危峡の断崖鉄橋からリアス式海岸の安和駅まで、深い渓谷と太平洋を一本で結ぶダイナミックコース。秘境駅のスイッチバック体験も含め「冒険心」を刺激する

土讃線(徳島・高知)

  • 見どころ 切り立った岩壁とエメラルドグリーンの川。その上を特急列車がコトンと通過。
  • 簡単ワンポイント 10〜20枚ほど連写しておけばベストショットが見つかりやすい!
  • 寄り道 道の駅大歩危の足湯でリラックス。地元ゆずソーダが爽やか。

3. 予土線|葛川(かずらがわ)沈下橋 – 川面に映る列車

四万十川の清流を七度渡り、沈下橋とトロッコ列車が絵本のように溶け合う“水辺のローカル線”。鏡のようなリフレクションを狙える早朝撮影は初心者にも感動大

予土線(愛媛・高知)

  • 見どころ 水面が鏡のように列車を映し出す“水鏡(みずかがみ)ショット”。
  • 簡単ワンポイント 風が弱い早朝が狙い目。川辺に降りて低い目線で構えると◎。
  • 寄り道 道の駅よって西土佐でアユの塩焼きをパクリ。

4. 島原鉄道|大三東(おおみさき)駅 – “海にいちばん近い駅”

「海に一番近い」大三東駅をはじめ、有明海の干潟と橙色の夕陽が主役。黄色いハンカチが揺れるホームや沿線グルメの具雑煮など、ほのぼの昭和テイストが魅力。

島原鉄道(長崎)

  • 見どころ 満潮時はホームが海に浮かんで見える!干潮なら広い干潟が広がる。
  • 簡単ワンポイント 黄色いハンカチ(駅に備え付け)を小道具に入れると楽しい記念写真に。
  • 寄り道 RVパークsmart島原城で車中泊。夜はライトアップされたお城が見られます。

5. 久大本線|鳴子川(なるこがわ)橋梁 – 森の中のグリーン列車

森に溶け込む観光特急「ゆふいんの森」がエメラルドの車体を光らせる高原路線。霧立つ杉林、玖珠の田園、由布岳の稜線まで、癒やしと温泉がぎゅっと詰まる

久大本線(大分・福岡)

  • 見どころ 森林を抜ける観光特急「ゆふいんの森」の深緑ボディが森と一体化。
  • 簡単ワンポイント 薄曇りの日は色がよく出るので実はオススメ。
  • 寄り道 九重“夢”大吊橋で空中散歩。近くの赤川温泉で湯けむり車中泊。

6. 日豊本線|杵築(きつき)大カーブ – おもちゃみたいな鉄道風景

杵築の大カーブ俯瞰や日向灘の海岸線など、広角・望遠どちらも映える変化球ルート。春は線路沿いに菜の花が咲き、特急「ソニック」の青いボディが画面を引き締める。

日豊本線(大分・宮崎)

  • 見どころ 丘の上から見下ろす線路はまるでNゲージ。春は菜の花が線路を彩る。
  • 簡単ワンポイント 広角より“ちょい望遠”(スマホなら2×ズーム)が奥行きアップ!
  • 寄り道 杵築城下町でタイムスリップ散歩&甘味処めぐり。

7. 長崎本線|多良(たら)海岸 – 海と菜の花のコントラスト

多良海岸では菜の花と有明ブルーが競演。海中鳥居や干潟が加わり、“列車が空を飛ぶ”ような構図も簡単。新型「かもめ」の白い流線形が抜群のアクセント。

長崎本線(佐賀・長崎)

  • 見どころ 青い海、有明海の遠浅、線路沿いの黄色い菜の花。春はカラフル!
  • 簡単ワンポイント 列車が来ない時間も海を背景に自撮りして楽しもう。
  • 寄り道 道の駅太良で竹崎カニランチ。夕方は海中鳥居のサンセット撮影もおすすめ。
よくある質問
Q1. キャンピングカーで撮り鉄旅をするメリットは何ですか?

A1. 夜明け前の水鏡狙い、朝霧や夕陽タイムに自由に移動でき、車内でRAW現像や機材乾燥・風雨回避が可能。絶景そばでゆったり休憩しながら撮影に集中できます。

Q2. 北陸・中国地方のおすすめ撮影スポットは?

A2. 氷見線の富山湾水鏡、黒部峡谷鉄道の赤い橋×深緑、のと鉄道の桜トンネル、伯備線の高梁川鉄橋、山陰本線の日本海夕景、芸備線の御衣黄桜×赤瓦駅舎、因美線の松ぼうき橋梁新緑など7路線が狙い目です。

Q3. 撮影機材・セッティングで重要なアイテムは?

A3. 広角~中望遠~超望遠レンズ、カーボン三脚&ミニ三脚、一脚、ドローン(249g級)+NDフィルター、USB充電式LEDバー、ロープ&脚立を必携。Sun SurveyorやWindyで光線・朝霧を事前シミュレートしましょう。

Q4. 撮影マナーと安全チェックリストで気をつけるべきポイントは?

A4. 線路から2m以上離れる、私有地無断立入禁止、道の駅・指定駐車帯を利用、ゴミは必ず持ち帰り、列車運行情報確認など鉄則10カ条を遵守してください。


本当に必要な道具はこれだけ

道具具体例ひと言
カメラ or スマホ最新スマホでもOK電子手ぶれ補正が強い!
ミニ三脚伸縮45cm程度1,000円前後で十分
NDフィルタースマホクリップ式明るい昼間の海や川面をしっとり

やさしいマナー3か条

  1. 線路や私有地に入らない (ズームで十分寄れます)
  2. 路肩や農道に長時間停めない 道の駅や指定駐車場を利用
  3. 夜は静かに車中泊 アイドリングは切り、窓は少しだけ開ける

まとめ──まずは「近くの1か所」から

難しいテクニックより、“朝夕のきれいな光”にその場へいることがいちばんのコツ。キャンピングカーなら「家を積んで」動くようなもの。

  1. 金曜夜に出発し道の駅に泊まる
  2. 翌早朝に撮影、昼は温泉&ご飯
  3. 夕方もう一度シャッター

これだけでフォトジェニックな一枚が手に入ります。さっそく週末、カメラとお気に入りドリンクを持って出かけてみませんか?次の絶景は、あなたのハンドルの先に待っています。


列車は一瞬でフレームを走り抜けますが、キャンピングカーがあればその一瞬を待つ時間さえ旅の楽しみに変わります。朝はコーヒー片手に車窓を眺め、昼は道の駅で地元の味を楽しみ、夕方は海辺でレンズ越しにサンセットを狙う――そんな贅沢が、実は驚くほど簡単に叶うのです。「難しそう」と迷っていたら、まずは週末に近場の1コースから。ハンドルを握ってライトを照らした瞬間、あなたの鉄道フォト旅はもう始まっています。安全運転で、そして思いきりシャッターを切ってください。

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キャンピングカー旅に憧れ、ミニバン車中泊からキャンピングカー購入検討中。記事内容は自分が行きたいと思った場所、やりたいと感じた事が基準ですのであらかじめご了承ください。これを機会にいろいろ勉強して皆様にその情報を共有していきますので、まだまだ新米案内人です。よろしくお願いします。