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キャンピングカーで巡る東海地方の早春花見旅

キャンピングカーで早春の梅林めぐり

キャンピングカーなら、決まったスケジュールに縛られることなく、自由気ままな旅が実現します。2月下旬から4月上旬にかけて、静岡・東海地方では、梅や春の草花が満開を迎え、柔らかな光と穏やかな風が心を潤します。ここでは、そんな季節の移ろいを感じながら、各スポットで味わうグルメや立ち寄りスポットもあわせ、キャンピングカーならではの楽しみ方をご提案します。


1. 静岡県富士市・岩本山公園(2月中旬~3月上旬)

静岡県富士市に位置する岩本山公園は、歴史と自然が調和する名所です。公園内には約370本の梅が植えられており、白梅と紅梅が淡い光をまといながら咲き誇ります。背後には、季節の変わり目を感じさせる富士山がそびえ、雪解けの水が流れる風情ある風景は、まるで日本画の一場面のようです。ここでは、鳥のさえずりとともに、穏やかな春の訪れを体感しながら、のんびりと散策することができます。

岩本山公園から見る紅梅と富士山の絶景
岩本山公園から見る紅梅と富士山の絶景

【駐車スポット】
岩本山公園内には、キャンピングカー専用の広々とした無料駐車場が完備されており、車中泊の準備も万全です。

【花を見ながら味わいたいもの】
地元のグルメ「富士宮やきそば」や、旬の地場産野菜を使用した軽食が人気。公園内でピクニック気分に浸りながら、花々の美しさを堪能できます。

【立ち寄りスポット】
近隣には「富士山本宮浅間大社」や、四季折々の自然が楽しめる遊歩道が整備された散策エリアがあり、花見の後に心和むひとときを過ごすのにぴったりです。


2. 静岡県熱海市・熱海梅園(2月中旬~3月中旬)

熱海市の海風に包まれた「熱海梅園」は、早咲きの梅が静かに花開くスポットです。11月末から咲き始めた梅は、2月中旬から3月中旬にかけて本格的な見頃を迎え、柔らかな花びらが風に舞う様子は、まるで春の予兆を告げるかのようです。園内は広大で、キャンピングカー専用の駐車エリアが用意されており、ゆったりと車を停めて、愛犬と共に梅並木を散策できます。

注目品種:

  • 鴛鴦(おしどり)梅:一つの木に紅白が混在
  • 緋の司:炎のように濃紅色
熱海梅園
熱海梅園

【駐車スポット】
広々とした駐車スペースが整備されており、キャンピングカーならではの車中泊も可能。

  • メイン駐車場(30台・最初1時間500円)
  • 裏手の市営駐車場(大型車可・24時間1000円)

【花を見ながら味わいたいもの】
熱海の名物「熱海プリン」や、地元でしか味わえない和スイーツをテイクアウトして、梅の花を眺めながらカフェタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。

【立ち寄りスポット】
園内からすぐの場所には、文化芸術を楽しめる「MOA美術館」や、古くから信仰を集める「来宮神社」があり、歴史と自然の調和を感じる散策が楽しめます。


3. 愛知県名古屋市・名古屋市農業センターdelaふぁーむ(2月下旬~3月中旬)

名古屋市の喧騒を忘れさせるオアシス、名古屋市農業センターdelaふぁーむは、広大な敷地に約700本のしだれ梅が咲き誇るスポットです。しだれ梅のしなやかな枝先に咲く花々は、まるで詩情豊かな風景画のよう。春の訪れを感じさせる柔らかな風が頬を撫でる中、ゆったりと散歩できるのが魅力です。

名古屋市農業センターdelaふぁーむ
名古屋市農業センターdelaふぁーむ

【駐車スポット】
広い専用駐車場が完備され、キャンピングカーでの来訪も安心。車内でのんびりと花見酒を楽しみながら、夜は車中泊で星空を眺める贅沢も可能です。

【花を見ながら味わいたいもの】
名古屋名物の「味噌カツ」や、季節限定の和スイーツなど、地元グルメを味わいながら梅の美しさに心を癒されるひとときをお楽しみください。

【立ち寄りスポット】
園内から徒歩圏内には、緑豊かな「大高緑地公園」や伝統工芸に触れられる「有松絞会館」など、文化と自然が融合したスポットが点在しています。


4. 岐阜県岐阜市・岐阜市梅林公園(2月中旬~3月中旬)

岐阜市の中心に広がる「岐阜市梅林公園」は、約1,300本の梅が一斉に花開く壮観な光景で知られています。白梅と紅梅が織りなす華やかな風景は、静寂な市街地の中にしっとりと息づく春の息吹を感じさせ、心に染みる美しさを誇ります。

岐阜市梅林公園
岐阜市梅林公園

【駐車スポット】
専用の駐車スペースが用意されており、キャンピングカーでのアクセスも良好。夜は車内で花見酒を片手に、一晩星空を眺めながらゆっくりと過ごすことも可能です。

【花を見ながら味わいたいもの】
地元名物の「朴葉味噌」を炭火で香ばしく焼いた逸品は、梅の花と共に味覚の贅沢を堪能できる逸品です。

【立ち寄りスポット】
近くには歴史の香りが漂う「岐阜城」や、温泉施設「長良川温泉」があり、歴史と癒しの両方を味わえるコースとしておすすめです。


5. 三重県いなべ市・いなべ市農業公園 梅林公園(2月下旬~3月下旬)

三重県いなべ市にある「いなべ市農業公園 梅林公園」は、約100種類、総数4,500本もの梅と多彩な草花が咲き乱れる大自然の宝庫です。山々を背景に咲く梅は、柔らかな春の日差しを受け、ひとときの幻想的な風景を演出します。広大な敷地内を散策すれば、花と緑の中に身を委ねる感覚が味わえ、自然のリズムに身を委ねる至福の時間が流れます。

いなべ市梅林公園
いなべ市梅林公園

【駐車スポット】
園内にはキャンピングカー専用の駐車エリアが整備されており、ゆったりと車を停めてアウトドアグルメの準備も可能です。

【花を見ながら味わいたいもの】
新鮮な地元野菜や肉を使ったBBQは、花見とともに五感を刺激する絶好のグルメ体験。季節限定の地酒とともに、花見酒を楽しむのもおすすめです。

【立ち寄りスポット】
梅の花を堪能した後は、近隣の「阿下喜温泉 あじさいの里」で日帰り温泉に浸かり、旅の疲れを癒すことができます。また、園内を自由に巡るために折り畳み自転車を活用するのも楽しいひとときです。も広がっています。

6.静岡県掛川市・龍尾神社 花庭園(2月下旬~3月初旬)

掛川市にある龍尾神社の花庭園は、独自の「しだれ梅」を主体に整えられたスポットです。境内に続く並木道は、約20mにも及ぶしだれ梅のトンネルとなっており、春の日差しを受けて淡いピンクに染まる光景は、まるで夢の中へ誘われるような美しさです。見頃は2月下旬~3月初旬で、梅のしなやかな枝が優雅にたなびく様は、日常の喧騒から解き放たれた静寂な時間を感じさせます。

龍尾神社の枝垂れ梅
龍尾神社の枝垂れ梅

【駐車スポット】
龍尾神社の境内には、キャンピングカーも安心して停められる無料駐車場(収容台数100台)が完備されており、ゆったりと花見の準備ができます。

【花を見ながら味わいたいもの】
参拝後は、地元で育まれた新鮮な掛川お茶や、伝統の和菓子、さらには季節限定の梅酒などを、直売所や境内の茶屋で味わいながら、しだれ梅の美しさに心を委ねるのがおすすめです。

【立ち寄りスポット】
花見の後は、近隣の歴史ある掛川城や、風情ある古民家カフェ、地域の伝統工芸品を扱うショップなどに立ち寄り、花と歴史、グルメが織りなす贅沢な散策を楽しむことができます。


キャンピングカーならではの自由な旅の魅力

キャンピングカーでの花見旅は、時間や場所にとらわれず、思いのままに旅を組み立てられるのが最大の魅力です。愛犬と共に広大な自然の中を走り、途中で好きな場所に停車してのんびりと散歩を楽しむ。折り畳み自転車で急な坂道や小道を駆け抜け、自然との一体感を味わう。BBQ器材を積み込み、青空の下で旬の食材を使ったアウトドアごはんを堪能。一泊できるなら花見酒を片手にリラックスしたひとときを過ごし、夜になればそのまま車内で車中泊。星空を眺めながら翌朝の新鮮な空気に包まれる――まさにキャンピングカーならではの特権です。日常の喧騒を離れ、自由な移動と充実した時間配分を手に入れることで、心も体もリセットされ、旅の記憶が一生の宝物となるでしょう。


まとめ

静岡・東海地方の花見スポットは、各エリアごとに異なる魅力を放ちながらも、どこかしら共通するのは自然と歴史、そして地元グルメの豊かさです。岩本山公園で富士山を背に梅の花に見惚れ、熱海梅園で温もりある海風とともに春を感じ、名古屋市農業センターで都会の喧騒を忘れてしだれ梅の情緒に浸る。岐阜市梅林公園では歴史の重みを肌で感じながら朴葉味噌の風味に酔い、いなべ市農業公園 梅林公園ではBBQと温泉、さらには折り畳み自転車で自由な散策を楽しむ。キャンピングカーで巡る花見旅は、ただ目的地に向かうだけでなく、移動そのものがアドベンチャーとなり、愛犬との散歩や車中泊といった独自の楽しみ方が融合します。旅の途中で味わう花見酒、ふと立ち寄る立ち寄りスポット、そして新たな発見と感動が、あなたの春をより一層豊かにしてくれるでしょう。

この春、あなたもぜひキャンピングカーに愛犬やアウトドアグッズを積み込み、静岡・東海地方の花々と歴史、グルメが織りなす特別なひとときを楽しむ旅に出かけてみてはいかがでしょうか。自由でゆとりのある時間が、心に深い感動とともに、忘れられない思い出を刻むはずです。

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キャンピングカー旅に憧れ、ミニバン車中泊からキャンピングカー購入検討中。記事内容は自分が行きたいと思った場所、やりたいと感じた事が基準ですのであらかじめご了承ください。これを機会にいろいろ勉強して皆様にその情報を共有していきますので、まだまだ新米案内人です。よろしくお願いします。