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キャンピングカーで行く四国の絶景潮干狩りスポット8選

潮の香りと波音が心地よい季節がやってきました。潮が引いた砂浜で貝を探す潮干狩りは、春から初夏にかけての風物詩。特に四国地方は温暖な気候と美しい自然環境に恵まれ、絶好の潮干狩りスポットが点在しています。

キャンピングカーでの旅は、この自然の恵みをより深く楽しむ絶好の手段です。移動の自由さ、荷物の心配なく潮干狩りを満喫できる利便性、そして潮干狩りの後に砂まみれになっても気にせず車内でくつろげる快適さ。今回は、キャンピングカーで訪れたい四国の潮干狩りスポット8カ所をご紹介します。

1.有明浜(香川県観音寺市)

香川県西部に位置する有明浜は、約2kmにわたって白い砂浜が続く遠浅の海岸です。瀬戸内海国立公園に含まれ「日本の渚100選」にも選ばれています。潮干狩りではマテ貝が特に有名で、四国有数のマテ貝採取スポットとして知られています。

有明浜の潮干狩り風景
有明浜の潮干狩り風景

キャンピングカー情報: 海岸沿いには広い駐車スペースがあり、大型のキャンピングカーでも停めやすい環境です。車中泊は近くの「道の駅ことひき」などが便利です。

潮干狩りの楽しみ方: 有明浜のマテ貝を採るには、クワで砂を掘り、穴を見つけたら塩を振りかけるという「マテ貝釣り」の方法が一般的です。塩が必須なので、普通の潮干狩りセットだけでは不十分かもしれません。

昨シーズン訪れた際、地元の方から「砂の表面にある小さな穴をよく観察し、二本の穴が近くにあるところを狙う」というコツを教えてもらいました。このアドバイスのおかげで、30分ほどで20本近くのマテ貝を収穫できました。キャンピングカーのキッチンで即席に調理した「マテ貝の酒蒸し」の味は格別でした。

立ち寄りスポット: 観音寺市内には「琴弾公園」や「銭形砂絵」などの観光スポットがあります。また「こんぴらうどん」など讃岐うどんの名店も多く、地元の味を楽しめます。

2. 父母ヶ浜海水浴場(香川県三豊市)

「日本のウユニ塩湖」として一躍有名になった父母ヶ浜は、干潮時に現れるミラーのような砂浜の光景が絶景です。潮干狩りスポットとしても優れており、春から初夏にかけてアサリやバカガイが豊富に採れます。

父母ヶ浜

キャンピングカー情報: 海水浴場に隣接する駐車場があり、キャンピングカーでのアクセスも容易です。ただし、人気スポットのため早朝の訪問がおすすめです。車中泊は近くの「道の駅ふれあいパークみの」が便利です。

潮干狩りの楽しみ方: ここでの潮干狩りは、絶景を楽しみながらの一石二鳥の体験です。鏡のような砂浜で行う潮干狩りは、写真映えも抜群です。砂の表面に見える小さな穴を目印に掘ると、アサリが効率的に見つかります。

立ち寄りスポット: 近隣には「みとよ温泉 蟹田」があり、潮干狩り後のリフレッシュにおすすめです。また「財田町のぶどう」など、地元の果物狩りも季節によっては楽しめます。

3. 藤原海岸(愛媛県四国中央市)

愛媛県四国中央市土居町に位置する藤原海岸は、瀬戸内海に面した穏やかな波と遠浅の砂浜が特徴の潮干狩りスポットです。県内でも人気の高い潮干狩りエリアで、春から初夏にかけてはアサリやマテ貝が採れます。

マテ貝

キャンピングカー情報: 海岸近くに駐車スペースがあり、キャンピングカーでのアクセスも可能です。車中泊は「道の駅霧の森」が設備も充実していておすすめです。

潮干狩りの楽しみ方: 藤原海岸では、砂を5~10cm掘ると小ぶりながらも肉厚なアサリが多く見つかります。運が良ければマテ貝も見つかることがあります。遠浅で波も穏やかなため、小さなお子さん連れのファミリーにも安心して楽しめます。

立ち寄りスポット: 四国中央市内には「霧の森温泉」があり、日帰り入浴が可能です。また「紙のまち資料館」や「霧の森菓子工房」など、紙の町として知られる四国中央市ならではの観光スポットも楽しめます。

4. 蕪崎海岸(愛媛県四国中央市)

愛媛県四国中央市土居町蕪崎地先に位置する蕪崎海岸は、地元の人々に親しまれている穴場的な潮干狩りスポットです。ほとんどが砂浜で遠浅になっており、潮が引くと広大な砂浜が現れ、アサリやフジツボなどを採取できます。

キャンピングカー情報: 海岸近くに小規模な駐車場がありますが、大型のキャンピングカーの場合は「道の駅霧の森」の利用がおすすめです。

潮干狩りの楽しみ方: 蕪崎海岸では、潮が引いた砂地の表面に見える小さな穴がアサリの目印です。特に海草が散らばっている周辺を重点的に探すと、大きなアサリが見つかりやすいです。

立ち寄りスポット: 近くには「霧の森温泉」があり、潮干狩り後の塩分を洗い流せます。また、四国中央市は「紙の町」として知られており、「紙のまち資料館」では紙の歴史や製造過程について学べます。さらに「霧の森大福」など地元スイーツも人気です。

5. 吉野川河口(徳島県徳島市)

四国一の大河である吉野川の河口域は、淡水と海水が混じり合う独特の環境で、多様な貝類が生息しています。春のシーズンには、アサリやシジミ、ハマグリなどの潮干狩りが楽しめます。

キャンピングカー情報: 河口周辺には複数の駐車スペースがありますが、「吉野川緑地公園」の駐車場がキャンピングカーにも適しています。車中泊は「道の駅第九の里」が設備も整っています。

潮干狩りの楽しみ方: 河口域特有の環境により、ここでは海の貝と川の貝の両方を楽しめるのが特徴です。特に河口の土手に沿った砂地では、大きなアサリが多く採れます。

昨年の訪問時には、地元の親子連れから「川側から海側に向かって徐々に移動しながら探すと、多様な貝が見つかる」というコツを教えてもらい、アサリ、シジミ、そして運良くハマグリまで収穫できました。

立ち寄りスポット: 徳島市内には「眉山温泉」や「金比羅温泉」など複数の温泉施設があります。また、「阿波おどり会館」や「とくしま動物園」も家族連れにおすすめです。

6. 月見ヶ丘海浜公園(徳島県板野郡松茂町)

徳島県板野郡松茂町にある月見ヶ丘海浜公園は、徳島阿波おどり空港の滑走路南側に位置する海浜公園です。2007年に開園した比較的新しい公園で、月をモチーフにした設計が特徴的です。

月見ヶ丘海浜公園
月見ヶ丘海浜公園

キャンピングカー情報: 公園内には広い駐車場があり、キャンピングカーでのアクセスも容易です。車中泊は「道の駅第九の里」などが設備も整っていておすすめです。

潮干狩りの楽しみ方: 公園周辺の海岸エリアでは、潮の満ち引きによって現れる砂浜でアサリなどを採取できます。干潮時に訪れることが重要で、特に大潮の日がおすすめです。

立ち寄りスポット: 徳島市内には「眉山温泉」や「あすたむらんど徳島」などの施設があります。また「阿波おどり会館」では、一年中阿波おどりを楽しむことができます。

7. 衣ヶ島(高知県高知市)

高知市の浦戸湾内に浮かぶ衣ヶ島は、知る人ぞ知る穴場的な潮干狩りスポットです。干潮時には本土と島を結ぶ砂の道(トンボロ現象)が現れ、この一帯でホンビノス貝やアサリなどの潮干狩りが楽しめます。

トンボロ現象イメージ(※真宮島)

キャンピングカー情報: 衣ヶ島へ向かう周辺道路に駐車スペースがあります。キャンピングカーでのアクセスには少し狭い道もあるため注意が必要です。車中泊は「道の駅南国風良里」が設備も整っており便利です。

潮干狩りの楽しみ方: 衣ヶ島周辺では、トンボロ現象で現れる砂地でホンビノス貝やアサリを採取できます。特に砂の表面に見える小さな穴を目印に掘ると効率的です。トンボロ現象は満潮時には水没するため、必ず潮見表で干潮時間を確認してから訪れましょう。

ホンビノス貝
ホンビノス貝

潮干狩りをする際は、周辺が特別自然保護地区に指定されていることに留意し、植物などの自然環境を大切に保護する必要があります。

立ち寄りスポット: 高知市内には「土佐温泉」や「アクアリゾート桂浜荘」など複数の温泉施設があります。また、桂浜や高知城などの観光スポットも近く、潮干狩りの前後に立ち寄れます。高知市の中心部では「ひろめ市場」で名物の鰹のたたきや地酒が楽しめます。

8. 宇佐井尻公園(高知県土佐市)

高知県の太平洋に面した宇佐井尻公園周辺は、地元の人々に親しまれている潮干狩りスポットです。春から初夏にかけては、アサリやハマグリなどが採れる場所として知られています。

宇佐しおかぜ公園からみる宇佐井尻公園

キャンピングカー情報: 公園内に駐車場があり、キャンピングカーでのアクセスも問題ありません。車中泊は「道の駅土佐さめうら」が設備も整っています。

潮干狩りの楽しみ方: 宇佐井尻公園周辺では、砂地を10~15cm掘るとアサリが多く見つかります。特に干潮時に現れる砂地の窪みを重点的に探すと効率的です。

地元のおじいさんが「貝が出す水の跡を見つけたら、その周辺を集中的に掘ると良い」というコツを教えてくれました。その助言のおかげで、短時間で大量のアサリを収穫することができました。

立ち寄りスポット: 近くには「龍河温泉」があり、海水の塩分を洗い流せます。また、高知市内への道中にある「道の駅南国風良里」では、高知の特産品を多数購入できます。

キャンピングカーで潮干狩りを楽しむメリット

キャンピングカーで潮干狩りに出かける最大の魅力は、その自由度と快適さです。

  1. 荷物の心配なし:大きなクーラーボックス、複数の着替え、レジャーシート、イス、テーブルなど必要な道具をすべて積み込めます。
  2. 着替えスペースの確保:濡れた服や砂まみれの服をその場で着替えられるプライベート空間があります。
  3. その場で調理:採れたての貝を適切に保存し、その場で新鮮なうちに調理して味わえます。
  4. 宿の手配不要:潮見表を見ながら干潮時間に合わせた旅程を組み、道の駅などで車中泊すれば宿の手配も不要です。
  5. 天候への対応力:突然の雨や強風時も、車内で安全に過ごせます。

派生する楽しみ方

潮干狩りとキャンピングカー旅行を組み合わせることで、さまざまな楽しみ方が広がります。

  1. サンセットディナー:潮干狩りで採れた貝を調理し、美しい夕日を眺めながらの食事を楽しめます。
  2. 海岸でのキャンプ料理教室:家族で協力して貝料理のバリエーションを試してみましょう。アサリの酒蒸し、ボンゴレパスタ、貝汁など、さまざまな調理法を楽しめます。
  3. 周辺観光の充実:潮干狩りの前後の時間を利用して、周辺の観光地や温泉を巡る小旅行が可能です。
  4. 貝殻クラフト:子どもたちと一緒に、採取した貝の殻を使った工作を楽しめます。キャンピングカー内に簡単な工作キットを準備しておくと良いでしょう。
  5. 潮干狩りスポット巡り:複数の潮干狩りスポットを巡る旅程を組み、それぞれの場所の特色や採れる貝の違いを楽しむ「貝めぐり」も可能です。

注意点・マナー・ルール

楽しい思い出を作るためにも、以下のポイントを守りましょう。

  1. 採取制限の確認:各スポットで定められた採取制限や料金を必ず確認しましょう。地域によっては1人当たりの採取量や大きさに制限があります。
  2. 潮見表のチェック:潮干狩りは干潮時が狙い目です。事前に潮見表で確認し、干潮の1~2時間前から始めるのが効率的です。
  3. 安全対策:帽子、日焼け止め、水分補給などの熱中症対策と、急な潮の満ち引きに注意しましょう。特に子ども連れの場合は、遠浅でも油断せず常に目を配ることが大切です。
  4. 環境への配慮:ゴミは必ず持ち帰り、小さすぎる貝は再び海に返しましょう。産卵前の小さい貝を取りすぎると、資源の枯渇につながります。
  5. キャンピングカー駐車マナー:指定された場所での駐車を心がけ、周囲の迷惑にならないよう配慮しましょう。特に車中泊の際は、エンジンの長時間アイドリングを避け、静かに過ごすことがマナーです。
  6. 水の使用:潮干狩りで大量の水を使うことになるため、キャンピングカーの水タンク容量を考慮した計画を立てましょう。道の駅などで適宜給水することも検討してください。
  7. 地元ルールの尊重:地元の漁協や管理者が定めたルールを尊重しましょう。特に禁漁区や保護区には絶対に立ち入らないことが大切です。

まとめ:四国で潮干狩りとキャンピングカーの旅を

四国の美しい海岸で潮干狩りを楽しみ、採れたての海の幸をキャンピングカーで調理して味わう。そんな贅沢な体験は、忘れられない思い出になるでしょう。一年を通じて温暖な気候に恵まれた四国は、春から初夏にかけての潮干狩りシーズンが特におすすめです。

キャンピングカーという「動く我が家」があれば、潮干狩りという自然の恵みを最大限に生かした旅が実現します。準備をしっかりと整え、マナーを守りながら、四国の美しい海岸線と豊かな海の幸を満喫してください。きっと家族や友人との絆も深まることでしょう。

四国の海岸で、潮干狩りとキャンピングカー旅行の最高の組み合わせをぜひ体験してみてください。

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キャンピングカー旅に憧れ、ミニバン車中泊からキャンピングカー購入検討中。記事内容は自分が行きたいと思った場所、やりたいと感じた事が基準ですのであらかじめご了承ください。これを機会にいろいろ勉強して皆様にその情報を共有していきますので、まだまだ新米案内人です。よろしくお願いします。