都会の喧騒から離れ、自分のペースで動けるキャンピングカー旅なら、愛犬を同伴したり折りたたみ自転車を積んだり、荷物を気にせずBBQセットやアウトドアグッズも持参できます。好きな場所に泊まり、夜は花見酒を嗜んでそのまま車中泊…そんな贅沢な楽しみ方もキャンピングカーならではです。東北地方(新潟を含む)には4月から5月下旬にかけて見頃を迎える、知る人ぞ知る静かな花の名所が点在しています。今回は、新潟・山形・秋田・青森の各県から、静かに情緒あふれる花見ができるスポットを厳選してご紹介します。
新潟県・紫雲寺記念公園(しうんじきねんこうえん)【新発田市】
新潟県立紫雲寺記念公園は、日本海沿いに広がる広大な県立公園です。
4月の園内はチューリップが色とりどりに咲き誇り、公園のシンボルとなっています。同時期に桜も開花し、可憐な花々の競演が楽しめます。広々とした芝生や松林に囲まれた園内は散策路が整備されており、人混みも少なく静か。春風に揺れる花々を眺めながら、ゆったりお花見ピクニックはいかがでしょうか。

園内にはキャンプ場が併設されており、キャンピングカーを停めての利用も可能です。第6駐車場近くには「チューリップ広場」があり、見頃の時期には一面のチューリップ畑が目を楽しませてくれます(例年4月下旬~5月上旬が見頃)。
歩き疲れたら、敷地内の日帰り温泉施設「紫雲の郷」でひと休みできるのも魅力です。公園周辺には笹川流れの塩を使った笹団子や、新発田名物のラム肉BBQをテイクアウトできる店舗もあります。日本海に沈む夕陽を眺めつつ温泉で温まり、夜はキャンピングカーで潮騒を聞きながら車中泊…という贅沢も実現できます。
新潟県・五頭山麓いこいの森【阿賀野市】
≈市の里山にある五頭山麓いこいの森は、地元ではキャンプ場として有名ですが、実は知る人ぞ知る桜の隠れ名所です。
園内を流れる大荒川沿いにヤマザクラ(山桜)が自生しており、春には淡いピンクの花が静かな森に彩りを添えます。ひっそりと咲く山桜の下、鳥のさえずりと川のせせらぎだけが聞こえる中をゆっくり散策すれば、風流な花見気分に浸れるでしょう。

桜の見頃は4月中旬頃。園内の駐車場にキャンピングカーを停めて少し歩くと、山間の静かな花見スポットに辿り着きます。観光地化されていないため人出もまばらで、聞こえるのは風に揺れる木々の音と足元の落ち葉を踏む音だけ。素朴な山里の春を五感で感じられる場所です。

近隣には村杉温泉や出湯温泉などの温泉地が点在し、花見散策の後に立ち寄って湯浴みも楽しめます。お供には新潟銘酒の地酒と名物の笹だんごを持っていき、満開の山桜を愛でながらのんびり一杯…そんな大人の花見も絵になります。
山形県・烏帽子山公園(えぼしやまこうえん)【南陽市】
「日本さくら名所100選」にも選ばれる烏帽子山公園は、赤湯温泉街の裏手に広がる桜の名所です。園内には120年を超えるソメイヨシノや、全国でも珍しいエドヒガンの自生地があり、約25種類・1000本もの桜が春爛漫に咲き誇ります。

山頂の烏帽子山神社へと続く石段沿いに枝垂れる桜は圧巻で、満開時にはまるで桜のトンネル。眼下には赤湯温泉の町並みと置賜盆地が一望でき、桜越しに眺める田園風景は情緒たっぷりです。
例年4月上旬~下旬に「赤湯温泉桜まつり」が開催され、夜間ライトアップも行われます。桜祭りの期間中は多少賑わいますが、公園自体が広いため少し離れれば静かなスポットも。早朝や平日であれば、人影もまばらでゆったり花見を満喫できます。
キャンピングカーは公園下の市営駐車場に停められ、徒歩で園内を散策可能。花見のあとはすぐ麓の赤湯温泉でゆっくり湯に浸かり、身体を温めてから車中泊すれば旅の疲れも癒せます。名物の玉こんにゃくや地元ワイナリーの赤湯ワインを片手に、夜桜を愛でるのも風情があります。
山形県・飯豊町添川 水芭蕉群生地【飯豊町】
山形県西置賜郡飯豊町の添川地区には、清楚な純白の水芭蕉(ミズバショウ)が一面に咲く湿原があります。約5,000㎡にわたる水芭蕉の群生地で、例年4月上旬から5月上旬まで可憐な花を咲かせます。雪解け水が流れる湿地に芽吹く水芭蕉はまさに春の使者。木漏れ日の差す遊歩道を歩けば、ひっそりと佇む群生と小川のせせらぎに心が癒やされます。

この添川水芭蕉群生地は駐車場からすぐアクセスできる穴場スポットです。町が整備した木道が湿地内に巡らされており、足元を気にせず散策可能。訪れる人も多くないため、聞こえるのは水音と野鳥の鳴き声だけです。満開時には約1万本もの水芭蕉が咲き誇る様子は圧巻で、まるで緑の絨毯に白いキャンドルを灯したような幻想的風景です。

近くの道の駅いいででは、山菜の天ぷらや名物のデザートこんにゃくなど地元グルメを購入できます。春の山里ならではの素朴な味わいをお供に、静かな湿原で季節の移ろいを感じる花見はいかがでしょう。
秋田県・大松川ダム芝桜(おおまつがわだむ しばざくら)【横手市】
秋田県横手市山内地区にある大松川ダム芝桜園は、ピンクの絨毯が広がる芝桜(シバザクラ)の名所です。
平成10~12年にかけて約68万株もの芝桜が植栽されており、ダム斜面一帯が春には華やかな桃色に染まります。見頃は5月中旬から6月上旬頃で、桜の季節が終わった後に訪れる late spring の花見スポットとして貴重です。初夏の爽やかな風を感じながら、芝桜の甘い香りに包まれて散策すれば、心まで明るく染まるようです。

芝桜園へは大松川ダム公園内の道路沿いにキャンピングカーを停めて観賞できます。園内は無料で開放されており、斜面に沿って遊歩道や階段が整備されているため、近くで花のじゅうたんを堪能できます。人出も比較的少なく、広い空の下でゆっくり写真撮影を楽しむことができます。
近隣には日帰り入浴可能な森林温泉施設があり、散策後にひと汗流すのもおすすめ。名産の横手やきそばや、この地域ならではのババヘラアイス(シャーベット状アイス)をテイクアウトして、芝桜を眺めながら味わうのも旅の楽しみです。
青森県・芦野公園(あしのこうえん)【五所川原市】
津軽半島に位置する芦野公園は、小説家太宰治ゆかりの地として知られる湖畔の公園です。ここは桜の名所でもあり、広大な湖のほとりに約1,500本ものソメイヨシノが咲き誇ります。満開時には湖面に桜色が映り込み、ボートに乗りながらのお花見も風情があります。また、公園内を走るローカル列車・津軽鉄道が桜並木の中を抜けていく風景は絵葉書のように美しく、鉄道ファンにも人気です。

広々80ヘクタールの敷地を持つ芦野公園は、花見シーズンでも比較的ゆとりがあります。園内の無料オートキャンプ場はなんと利用無料で、キャンピングカーで乗り入れての宿泊も可能です。炊事場やかまども完備されているので、自前の食材で花見バーベキューを楽しむこともできます。
公園近くの福祉センターには日帰り温泉も併設されているため、花見のあとすぐに温泉で暖まれるのもうれしいポイントです。名物の津軽漬けおにぎりやリンゴジュースを片手に、愛犬と一緒に桜並木を散歩すれば、ゆったりとした時間が流れる癒しの花見となるでしょう。
青森県・弘前市りんご公園【弘前市】
「桜の後は、日本一のりんごの花見」と言われるほど、青森県弘前市ではリンゴの花も春の風物詩です。弘前市りんご公園には約1,500本のりんごの木が植えられており、桜が散る頃の5月上旬~中旬にかけて白や淡いピンクのリンゴの花が可憐に咲き揃います。残雪の岩木山を背景に一斉に咲くリンゴの花畑は、桜とはまたひと味違う幻想的な絶景です。毎年ゴールデンウィーク頃には「弘前りんご花まつり」も開催され、津軽三味線の生演奏や郷土芸能が行われるなど、リンゴの里ならではの催しで賑わいます。

弘前市りんご公園は駐車場も広く、キャンピングカーでの来園も安心です。園内の直売所では採れたてリンゴやリンゴジュースの試飲ができ、カフェではアップルパイやりんごソフトクリームなどのスイーツも楽しめます。満開のリンゴの花の下、頬張る甘酸っぱいアップルパイは格別の味。夕方には岩木山に沈む夕陽とリンゴの花が織りなすロマンチックな光景に出会えることもあります。
近隣には百沢温泉や嶽温泉といった名湯も点在するので、花見の締めくくりに立ち寄って汗を流し、爽快な気分で一日を終えることができるでしょう。
まとめ:キャンピングカーで広がる花見の楽しみ
キャンピングカーで巡る東北の春旅は、自分だけの特等席で花見を楽しめる贅沢な時間です。混雑する有名スポットを避け、静かな自然の中に身を置けば、花の美しさと土地の空気をより深く味わえます。車中泊できる安心感があるからこそ、日没後のライトアップや早朝の誰もいない花景色など、時間帯をずらした楽しみ方も可能です。ペットと一緒に散歩したり、自転車を降ろして周辺をサイクリングしたりと、キャンピングカー旅ならではのバリエーションも豊富です。
今年の春はキャンピングカーに乗って東北を横断し、桜、チューリップ、芝桜、水芭蕉、そしてリンゴの花まで、多彩な花のリレーを追いかけてみませんか。満開の花の下でご当地グルメに舌鼓を打ち、温泉でゆったり寛いだら、あとは自分の「宿」でぐっすり就寝…。自由な旅程で心ゆくまで春を堪能できるキャンピングカー花見は、一度味わうとやみつきになる魅力があります。東北の大自然が織りなす静かな花見スポットで、あなただけの特別な春の思い出を作ってください。

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