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キャンピングカーで巡る、春の絶景花旅

〜梅、桜、春の草花が彩る3〜5月おすすめスポット〜

春の訪れとともに、日本中が色とりどりの花々で彩られる季節。暖かな日差しを感じながら、のんびりと自分のペースで絶景スポットを巡る旅に出かけませんか?キャンピングカーを利用すれば、混雑を避け、朝焼けや夕暮れ時の特別な景色も楽しめます。本記事では、3月から5月にかけて見頃を迎える梅、桜、そして色とりどりの春の草花が広がるスポットを、キャンピングカー旅行の魅力とともにご紹介します。

1. キャンピングカー旅行と花見の相性の良さ

自分だけの特別な時間を楽しめる

春の絶景スポットは多くの観光客で賑わいますが、キャンピングカーを利用することで、混雑を避けた時間帯に訪れることができます。特に早朝の静けさの中で見る花景色は格別です。宿の出発時間を気にすることなく、朝日に照らされた花々を独り占めできるのは、キャンピングカー旅の大きな魅力といえるでしょう。

天候や開花状況に柔軟に対応

春の開花状況は天候に左右されやすいもの。キャンピングカーなら、天気予報や開花情報をチェックしながら、柔軟に行き先や日程を変更することができます。「今が見頃!」という情報をキャッチしたら、すぐに計画を調整して最高の瞬間に立ち会うことができるのです。

荷物の心配なく快適に

お花見には、レジャーシート、お弁当、温かい飲み物などさまざまな持ち物が必要です。キャンピングカーなら、必要なものをすべて車内に積んでおくことができ、天候の変化にも対応可能。急な雨が降っても車内で休むことができるので、より長く花景色を楽しむことができます。

2. 時期別おすすめスポット

3月:梅の名所

湯河原梅林(神奈川県)

見頃時期: 2025年2月1日〜3月9日「梅の宴」開催
キャンピングカー情報: 梅林近くに広い駐車場があり、日帰り利用が可能です。湯河原温泉街のRVパークを利用すれば、温泉も楽しめます。
みどころ: 約4,000本の梅の木が園内に広がり、白梅、紅梅、しだれ梅など約200種類の梅が咲き誇ります。期間中は梅の香りが漂い、早春の訪れを感じることができるでしょう。

偕楽園(茨城県水戸市)

見頃時期: 2月中旬〜3月下旬 「水戸の梅まつり」開催
キャンピングカー情報: 専用駐車場があります。近隣には道の駅「常陸大宮」があり、車中泊も可能です。
みどころ: 日本三名園のひとつで、約100種・3,000本の梅の木があります。特に紅梅と白梅のコントラストが美しく、梅まつり期間中は夜間ライトアップも行われます。

3月下旬〜4月:桜の名所

弘前公園(青森県弘前市)

見頃時期: 4月下旬〜5月上旬 「弘前さくらまつり」開催
キャンピングカー情報: まつり期間中は臨時駐車場が設置されますが、混雑が予想されます。近隣の「道の駅ひろさき」が車中泊スポットとして利用可能です。
みどころ: 約2,600本のソメイヨシノを中心とした桜と弘前城のコラボレーションは圧巻。弘前ならではの「花いかだ」や夜間ライトアップも見どころです。

吉野山(奈良県吉野郡)

見頃時期: 4月上旬〜下旬(標高差による桜前線の移動が見られる)
キャンピングカー情報: 山上へのアクセスは規制があるため、麓の駐車場を利用し、ロープウェイで上がるのが便利です。近隣の「道の駅吉野路大淀iセンター」は車中泊可能です。
みどころ: 標高差を利用した「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」と呼ばれるエリアの桜が時期をずらして開花し、長期間にわたって桜を楽しめます。

4月中旬〜5月:色とりどりの春の草花スポット

ネモフィラの丘(国営ひたち海浜公園、茨城県ひたちなか市)

見頃時期: 4月中旬〜5月上旬
キャンピングカー情報: 広大な駐車場があり、日中の駐車に便利です。近隣の「道の駅ひたちおおた」は車中泊可能なスポットとして知られています。
みどころ: 約450万本のネモフィラが「みはらしの丘」一面を青く染め上げる光景は、空と海が融合したような幻想的な風景を作り出します。5月上旬からはポピーも見頃を迎えます。

富士芝桜まつり(山梨県富士河口湖町)

見頃時期: 4月中旬〜5月下旬
キャンピングカー情報: 専用駐車場があります。富士河口湖周辺には「道の駅なるさわ」など車中泊可能なスポットが複数あります。
みどころ: 約800,000株の芝桜が富士山をバックに一面に広がる景色は圧巻。赤、白、ピンク、紫と色とりどりの花が織りなす模様と富士山のコントラストが写真映えします。

世羅高原農場(広島県世羅郡)

見頃時期: 4月中旬〜5月上旬
キャンピングカー情報: 大型駐車場があり、日帰り利用に便利です。近隣の道の駅を利用した車中泊がおすすめです。
みどころ: 約450,000株の芝桜と100万本のネモフィラが丘一面をピンクと青に彩ります。チューリップも同時期に咲き誇り、春の花々の競演を一度に楽しめます。

3. おすすめ周遊ルート例

関東花めぐりコース(4泊5日)

関東花めぐり 5日間モデルコース 1日目 湯河原梅林 早春の梅 湯河原温泉RVパーク 宿泊 2日目 三浦海岸の河津桜 早咲きの桜 横浜の大岡川 東京近郊RVパーク 宿泊 3日目 目黒川の桜 桜並木 千鳥ヶ淵の桜 桜と水面の絶景 埼玉県秩父RVパーク 宿泊 4日目 秩父の芝桜 ピンクの絨毯 館林のつつじ 色とりどりのつつじ 茨城方面へ移動 宿泊 5日目 国営ひたち海浜公園 ネモフィラ(青い絨毯) 花のベストシーズン

関西桜と春花めぐりコース(3泊4日)

関西桜と春花めぐりコース(4日間) 1日目 大阪城公園 大阪市内RVパーク 宿泊 2日目 京都の哲学の道 琵琶湖畔RVパーク 宿泊 3日目 彦根城 桜と城 奈良・吉野山方面 宿泊 4日目 吉野山の千本桜 桜の名所 馬見丘陵公園 チューリップ 桜の見頃:3月下旬〜4月中旬(地域により異なります)

九州春の花旅コース(4泊5日)

九州春の花旅コース(5日間) 1日目 久留米つつじ園 色とりどりのつつじ 久留米市内キャンプ場 宿泊 2日目 博多・福岡城址 北九州市方面 宿泊 3日目 河内藤園 藤の花 別府市内RVパーク 宿泊 4日目 別府の桜と温泉 湯けむりと花見を同時に 熊本方面へ移動 宿泊 5日目 熊本城 くまもと阿蘇 カントリーパーク チューリップ 九州の春の花々:3月下旬〜5月上旬が見頃

4. レンタルキャンピングカーの活用法

レンタルの基本情報

近年、車を所有せずにキャンピングカーを楽しむ「レンタルキャンピングカー」の利用が増えています。2025年の最新データによると、全国で約200社以上のレンタル会社があり、さまざまなタイプの車両が揃っています。

主なタイプと特徴

  • 軽キャンパー: 小回りが利き、狭い道でも運転しやすい。初心者向き。
  • バンコン: 商用バンをベースに改造された中型車。使い勝手が良く、一般的。
  • キャブコン: トラックベースの大型車。広い室内空間が特徴。

レンタル料金の目安(2025年春シーズン)

  • 軽キャンパー:平日 15,000円〜 / 休前日 20,000円〜(1泊2日)
  • バンコン:平日 20,000円〜 / 休前日 25,000円〜(1泊2日)
  • キャブコン:平日 25,000円〜 / 休前日 30,000円〜(1泊2日) ※シーズンや地域により変動あり

レンタル時の注意点

  • 春の花見シーズンは特に予約が集中するため、少なくとも1〜2ヶ月前の予約がおすすめです。
  • キャンセル料が発生する期間を確認しておきましょう。
  • 運転に慣れるため、最初の乗車時には十分な説明を受けることをおすすめします。

初めてでも安心のキャンピングカーレンタルのコツ

  1. 事前に車両の操作説明を受ける:電源の使い方、給排水の方法など、特有の設備の使用法をしっかり確認しましょう。
  2. 走行距離制限を確認:多くの場合、1日の走行距離に制限があります。
  3. 返却時の給油・清掃条件:返却時の条件(満タン返し、清掃状態など)を事前に確認しておきましょう。
  4. 保険の適用範囲:万が一の事故の際の補償内容を必ず確認しておきましょう。

5. キャンピングカー旅行でのマナーと注意点

公共の場での車中泊マナー

キャンピングカーや車中泊の人気が高まる一方で、マナーを守らない利用者によるトラブルも増えています。以下のマナーを守り、周囲に迷惑をかけないように心がけましょう。

日本RV協会「公共駐車場でのマナー厳守10ヵ条」 駐車時のマナー 1 指定された駐車スペースを守る 複数台分のスペースを占有しない 2 長時間の占有は避ける 公共の駐車場は基本的に一時利用施設 環境への配慮 3 ゴミは持ち帰る 周辺にゴミを散らかさない 4 排水は適切な場所で 路上での排水は絶対にNG 周囲への配慮 5 騒音に注意 早朝・夜間の話し声、ドアの開閉音などに配慮 6 焚き火・バーベキューは禁止 火災の危険があり、煙や臭いも迷惑になる 7 テーブル・イスの設置は控える キャンプ目的と誤解されるため 8 プライバシーカーテン使用時は配慮を 施設利用のみの目的を明確に 社会的責任 9 施設の利用・購入で恩返し 利用させてもらっている感謝の気持ちを形に 10 規則に従う 車中泊禁止の場所では絶対に車中泊をしない マナーを守り、みんなが気持ちよく利用できる環境を作りましょう。

参考引用:日本RV協会

花見スポットでの特別な注意点

  1. 花や枝を傷つけない:写真撮影時に枝を引っ張ったり折ったりしない
  2. 混雑時は長時間の駐車を避ける:特に人気の桜スポットでは駐車時間に配慮を
  3. 早朝・夕方の訪問を心がける:混雑を避け、特別な光景も楽しめる
  4. 地元の方々への配慮:住宅地近くでは特に静かに過ごす

安全に旅行するための準備

  1. 天候情報のチェック:春は天候が変わりやすいので、こまめに天気予報を確認
  2. 道路状況の確認:春は工事や交通規制が多い時期、事前の確認を
  3. 駐車場情報の収集:特に人気スポットは駐車場が満車になることも
  4. 防寒対策:3月や高地では夜間はまだ冷え込むことがある

6. 花見キャンプを楽しむアイデア

花を眺めながらの特別な食事

  • お花見弁当:春の食材を使った彩り豊かなお弁当を用意
  • 季節の日本酒:桜や梅をモチーフにした春限定の日本酒を楽しむ
  • 地元の特産品:訪れた地域の特産品を味わう

写真撮影のコツ

  1. 早朝の「マジックアワー」を狙う:柔らかな光が花を美しく照らす
  2. 逆光を利用する:花びらの透過光が美しい瞬間を捉える
  3. キャンピングカーと花の構図:思い出に残る1枚に
  4. マクロ撮影:花の細部の美しさを捉える

7. 旅の計画ポイント

開花情報のチェック方法

  • ウェザーニュース「桜開花予想」:全国の桜開花情報が随時更新
  • 観光協会の公式サイト:地域の花の見頃情報を掲載
  • SNSでの最新情報:ハッシュタグ検索で現地の最新状況をチェック

春のキャンピングカー旅行の持ち物リスト

  • 寝具:朝晩の冷え込み対策に厚手の寝袋や毛布
  • 防寒着:春でも朝晩は冷えるので重ね着できる服装を
  • 雨具:春雨に備えて
  • カメラ機材:花景色を美しく残すためのカメラや三脚
  • 花粉対策グッズ:マスク、眼鏡、薬など

まとめ:キャンピングカーで訪ねる春の花旅の魅力

自分だけのペースで、混雑を避けながら、春の美しい花々との特別な出会いを楽しめるキャンピングカー旅行。梅、桜、そして色とりどりの春の草花が咲き誇る風景は、日常を忘れさせてくれる特別な体験となるでしょう。

朝焼けに染まる花々、夕暮れ時のライトアップ、そして満天の星空の下で過ごす夜。キャンピングカーだからこそ楽しめる贅沢な時間を、ぜひ春の絶景スポットで体験してみてください。マナーを守りながら、忘れられない春の思い出を作る旅に出かけましょう。

※本記事は2025年3月の情報を基に作成しています。開花状況や各施設の営業情報は天候や状況により変動する場合がありますので、お出かけ前に必ず最新情報をご確認ください。

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キャンピングカー旅に憧れ、ミニバン車中泊からキャンピングカー購入検討中。記事内容は自分が行きたいと思った場所、やりたいと感じた事が基準ですのであらかじめご了承ください。これを機会にいろいろ勉強して皆様にその情報を共有していきますので、まだまだ新米案内人です。よろしくお願いします。