キャンピングカーショーのシーズン到来!【はじめての展示会巡りを有意義なものに】
いよいよ1月末からの幕張メッセのキャンピングカーショーを皮切りに全国各地でキャンピングカーの展示会が開催されます!以下のコラムでは、初めてキャンピングカーの展示会に来場する方に向けて、「どこから見て回ればいいか」「どんなポイントを押さえて情報を整理すればいいか」を5つのステップに分けて紹介します。広い会場を効率よく巡り、充実した1日を過ごしましょう。
【1】ベース車両・モデル形状からはじめる
キャンピングカーの展示会巡り方の基本
展示車両は大きく「ベース車両」と「モデル形状」で分類できます。まずブース案内を見ながら、自分が興味のあるカテゴリーを探してみましょう。
軽自動車ベースの特徴
こんな人におすすめ!
「ソロ旅」や「夫婦二人旅」で身軽に出かけたい方、普段使いの車との併用を考えている方。
- ポイント
車体がコンパクトで、街中や狭い駐車場でも扱いやすいのが最大の魅力。維持費も比較的安く、燃費が良い場合が多いです。 - ベース車両例
- スズキ エブリイ:軽バンの代表格で、軽キャンピングカーのベースとして大人気。広い荷室を活かしてベッドや簡易キッチンを搭載可能。
- ダイハツ ハイゼットカーゴ:エブリイと並ぶ人気車種。運転のしやすさと積載性が高評価。
- ホンダ アクティバン:小型ながら信頼性の高い車両で、軽キャンのベースに適しています。 - デメリット
室内空間や荷物スペースは限られがち。就寝人数も1~2人向けが中心になるため、大人数には不向きです。
普通車ベースの特徴
こんな人におすすめ!
ある程度の広さを確保しつつ、まだ大きすぎない車両を探しているファミリーやグループ。日常のスーパーやショッピングモールの駐車場にも停めやすいサイズ感です。
- ポイント
ミニバンやワンボックスなど、普段見慣れた乗用車がベース。家族連れで乗っても余裕を感じられる空間やシートアレンジが可能なタイプが多いです。 - ベース車両例
- トヨタ ハイエース:バンコンバージョンの定番中の定番。広い室内空間で自由なカスタムが可能。
- 日産 キャラバン(NV350):ハイエースと並ぶ人気モデルで、荷室の広さと快適性が売り。
- ホンダ ステップワゴン:ミニバンタイプで、ファミリー向けのキャンピングカーによく採用される。 - デメリット
軽自動車よりは車体が大きいため、狭い道や駐車場で気を使う場面が増えます。
トラックベースの特徴
こんな人におすすめ!
家族やグループで長期間の旅行を楽しみたい方、本格的な装備で快適な旅をしたい方。車内でゆったりくつろぐことを重視する人にも向いています。
- ポイント
運転席(キャブ)の後ろに居住空間を架装した「キャブコン」などが典型。車体が頑丈で、走行安定性や積載量が高いのが強みです。内装を大きく設計できるため、リビングスペースやキッチンなどをしっかり作りこめます。 - ベース車両例
- トヨタ ダイナ:キャブコンのベース車両として非常に人気。耐久性が高く、広い荷台部分が架装に適している。
- いすゞ エルフ:トラックベースキャンピングカーの代表格。走行性能が高く、長距離の旅にも最適。
- 三菱ふそう キャンター:キャブコンや大型キャンピングカーに使われることが多い高性能な車両。
- 日野 デュトロ:日本のキャブコン市場での定番車両。安定した走行性能と大容量が魅力。 - デメリット
全長や全高が大きくなり、運転や駐車にコツが必要。高速料金や燃費も考慮する必要があります。
【2】ベース車両から選ぶモデル形状を確認
軽自動車ベース → 軽キャンピングカー
- 特徴
コンパクトで運転しやすく、普段使いとレジャーを両立できるモデルが多い。燃費が良い点も魅力。 - ベース車両例
スズキ エブリイ、ダイハツ ハイゼットカーゴ、ホンダ アクティバンなど。
普通車ベース → バンコンバージョン(バンコン)
- 特徴
見た目はバンそのままの形状で、街中でも違和感なく使用可能。室内レイアウトが多彩で、用途に合わせたカスタムがしやすい。 - ベース車両例
トヨタ ハイエース、日産 NV350キャラバン、ホンダ ステップワゴンなど。
トラックベース → キャブコンバージョン(キャブコン)
- 特徴
大型の居住空間が特徴で、トイレやシャワールーム、キッチンを備えるモデルも多い。ファミリーやグループ旅行に最適。 - ベース車両例
トヨタ ダイナ、いすゞ エルフ、三菱ふそう キャンターなど。
その他(バスコン・トレーラーなど)
さらに大きなバスベースや牽引するトレーラーもあるので、会場で実物を見て「どう使うか」をイメージしてみましょう。
【3】用途をイメージしてチェック
アクティブに活動したい人へ
アウトドアスポーツや長期旅行を楽しみたい場合は、収納スペースや走行性能がポイント。自転車やカヤックなどを積めるか、雪道やオフロードでも走れるかを確かめると良いでしょう。
のんびり旅をしたい人へ
休日のリラックスが目的なら、ベッドスペースや居住性の快適さが重要です。実際に中に入ってみて、座席や寝心地を体感してみてください。
身軽に自由に旅したい人へ
駐車が心配な方や、普段使いも考えたい方は軽キャンピングカーやコンパクトなバンコンを要チェック。気軽に行きたい場所に移動できるので、ストレスなく旅を楽しめます。
【4】利用人数から選ぶ快適性
ソロや少人数で楽しむ
1~2人なら車内空間はそこまで広くなくても大丈夫。代わりに収納や機能面を充実させることで、限られたスペースでも不便なく過ごせます。
ファミリー向け
家族で使う場合は、座席数や寝台数、ゆったりくつろげるリビングスペースの有無が大切。子どもが動き回っても安全なレイアウトかどうかも見ておくと安心です。
リタイア・シニア層におすすめ
長期のんびり旅を視野に入れるなら、ゆとりある室内と簡単操作がポイント。乗り降りしやすい構造か、ベッドの高さは適切かなど、年齢に合わせた機能を確かめてください。
【5】その他のチェックポイントを比較する
予算と燃費
- 予算
車両価格に加え、カスタム費用やオプションも考慮しましょう。展示会ではキャンペーン価格やローンシミュレーションの相談も可能です。 - 燃費
エンジンの種類やベース車両の重量で燃費は変わります。長距離を走るなら、ガソリン代も重要な要素です。 - その他
自宅の駐車スペースや車庫に収まるサイズかを確認しましょう。納車後に屋根の高さに収まらなかったという笑い話にならないように。
機能・装備
冷蔵庫や電子レンジなどの家電設備はもちろん、ソーラーパネルやサブバッテリーの有無も要チェック。快適に車中泊するために必要な設備が揃っているかを確認しましょう。
最新の機能や設備の充実についつい目を奪われがちで、説明員の方もその辺りのセールスポイントを押し出してきます。自分が重視したいポイントを忘れないことが大切です。
口コミ・ブランドの信頼性
気になるモデルやメーカーは、口コミサイトやSNSで実際のユーザーの声を調べるのがおすすめ。ブランドの歴史や実績を見ると、信頼できるメーカーか判断しやすいです。
内外装デザイン
見た目の好みも大切なポイント。外観のカラーや形、内装のインテリア・素材など、自分のライフスタイルに合ったデザインを探してみてください。
【6】情報整理と試乗・体験のすすめ
効率的に会場を回るコツ
- 下調べ:公式サイトやパンフレットで気になるモデルやメーカーをリストアップ。
- エリアを分ける:ブースが多い場合は、ベース車両や用途別にエリアを区切って巡ると混乱しにくいです。
- チェックリストの活用:気になるポイント(予算・燃費・装備など)をメモしておき、各ブースで質問すると情報が整理しやすくなります。
試乗や実車体験を大切に
実際に運転席に座ると車両の大きさや視界がわかります。ブースによっては試乗体験ができる場合もあるので、時間があればぜひ挑戦しましょう。運転しやすさや加速感はカタログだけでは分からない重要ポイントです。
まとめ方のポイント
最後にカタログをまとめて見直し、自分が大事にしたい条件を再確認。複数候補があるなら、使うシーン(週末だけ・長期旅行など)をもう一度イメージして優先順位をつけると後悔が少なくなります。
おわりに:キャンピングカーショーで夢が広がる!
毎年展示会を訪問していますが、いつも帰る頃には見たものが入り混じってしまい頭の中でとっ散らかっている状態でした。キャンピングカーの展示会は、一度に多くの車両や装備を見比べられる絶好のチャンスです。最初は目移りするかもしれませんが、今回紹介した5つのポイントを念頭において回れば、必要な情報をしっかり把握できます。気になる車両には積極的に乗り込んで、実際の使い心地を確かめることが大切です。ぜひ効率よく会場を巡り、理想のキャンピングカーを見つけてください。充実した1日を過ごせますように。
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