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【2025年】展示会で見たキャブコンキャンピングカー

キャブコンバージョンキャンピングカーとは?

キャンピングカーを購入する際、さまざまな種類の車両がある中で、日本国内で定番中の定番が「キャブコン」。キャブコン(正式名称でキャブコンバージョン)とは、トラックやバンのキャブ(運転席部分)を活かしながら、車両の後部をキャンピング仕様にカスタマイズしたタイプのキャンピングカーです。広い室内空間や充実した装備が特徴であり、長距離旅行やファミリーキャンプに最適なモデルが多く展開されています。

今回は2025年1月に幕張メッセで開催されていたジャパンキャンピングカーショーで見たいくつかのキャブコンから初心者の方が購入を検討する際に知っておくと参考になりそうなポイントを紹介します。


1. 最新の装備と技術:キャブコンバージョンの進化

多くのキャブコンバージョンに最新技術が採用されていました。特に注目したのが以下の3点です。

1-1. 家庭用エアコン搭載モデルの増加

近年、キャンピングカーにおける快適性向上のニーズが高まり、家庭用ルームエアコンを標準装備するモデルが増えています。従来のFFヒーターやルーフエアコンに比べ、家庭用エアコンは省エネ性に優れ、長時間の使用にも対応可能です。ただし、電源確保のためにリチウムイオンバッテリーや外部電源の活用が求められる点には注意が必要です。

1-2. 車載ソーラーパネルとポータブル電源の活用

電力供給の自由度を高めるため、多くのモデルでソーラーパネルが標準搭載されるようになっています。ポータブル電源との組み合わせにより、オフグリッド環境でも安定した電力供給が可能になり、長期のキャンプや車中泊でも安心です。

1-3. スマート家電などの導入

スマートフォンと連携して車内の温度管理や照明、電源のON/OFFを制御できるシステムが登場しているようです。

IHコンロ

2. サイズとスペース:キャブコンバージョンの特徴

キャブコンバージョンキャンピングカーは、一般的に車高が高く、車幅も広いため、運転に不安を感じる方も多いかもしれません。しかし、近年はコンパクトなモデルも登場し、運転しやすい設計の車両も増えています。

2-1. 車高と車幅の違い

キャブコンバージョンの平均的なサイズは、

  • 車高:2.5m〜3.2m
  • 車幅:1.8m〜2.1m といった仕様が一般的です。特に都市部の駐車場では高さ制限があるため、事前に確認が必要です。

2-2. 室内空間のレイアウト

広い室内空間が特徴のキャブコンバージョンですが、モデルによってレイアウトに違いがあります。

  • リビング重視型:ダイネットスペースが広く、大人数での使用に最適。
  • ベッド重視型:常設ベッドを搭載し、就寝時の準備が不要。
  • フレキシブル型:シートを変形させることで、リビングと就寝スペースを切り替え可能。

用途に合わせたレイアウトを選ぶことが重要です。


3. キャブコンバージョンの機能その他

3-1. 「ゴミで捨てられる」トイレと簡易トイレの違い

「ゴミで捨てられるトイレ」は、専用の袋や凝固剤で排泄物を処理し、可燃ゴミとして処理できるタイプを指すようです。一方、「簡易トイレ」はポータブルタイプの水洗式などを含むことが多く、排泄物をタンクに溜める形式。タンクを専用の設備や処理場に持ち込み洗浄・廃棄する必要があり、そこが「ゴミで捨てられるトイレ」との大きな違いです。
家族連れの場合は、緊急時でも安心して使えるトイレ設備を欲しがる方も一定数いるようです。一方で、「使用頻度は少ないので、簡易的なゴミ処理式トイレで十分」「SAや道の駅で十分」という人もいるため、トイレ選びはライフスタイルに合わせて検討するのが良いでしょう。

3-2. マルチルーム:あった方がいい?要らない?

トイレやシャワーをまとめて設置した空間が「マルチルーム」と呼ばれています。しかし、最近は「マルチルームを設けず、その分をベッドスペースや荷物置き場に充てる」設計が増えているようです。
「小さいお子さんがいる家庭だと緊急時にトイレや着替えスペースとして使う」という需要がある一方、「ほとんど使わない」「荷物置きスペースにしてしまう」という声もあるとのこと。普段の旅のスタイルでトイレやシャワーをどの程度活用するかをイメージし、マルチルームの有無を検討するのがポイントです。

3-3. エントランスドアに付いている機能あれこれ

キャブコンではサイドやリアにエントランスドアが取り付けられ、乗り降りや荷物の出し入れに便利です。最近のモデルでは、セキュリティ強化のためのダブルロック機能、虫の侵入を防ぐための網戸(スクリーンドア)、さらにはドア開閉時に照明が自動点灯する機能などが標準装備されていることも少なくありません。
エントランスドア周辺の機能は意外に多く、実際に現物を見ながらどのように開閉できるか、乗り降りのステップが使いやすいかをチェックするのがおすすめです。

3-4. 新デザインと市場の反応

ハイエースベースの車両は運転がしやすく、マルチルームを省略してベッドスペースを拡張したモデルが登場し注目されていました。


4. 用途別おすすめモデル

購入を検討する際、自分の用途に合ったモデルを選ぶことがポイントです。

4-1. 長距離旅行向け

快適な居住空間と燃費性能を兼ね備えたモデルがおすすめです。
例:エアサスペンション搭載モデル、ソーラーパネル標準装備モデル

広々とした空間

4-2. ファミリーキャンプ向け

広いリビングスペースや二段ベッドなど、家族での使用を考慮したモデルが最適です。
例:常設ベッド+ダイネットの組み合わせモデル

ポップアップルーフ式の寝室を備えたキャブコンの輸入車両も見られた

4-3. ソロキャンプ&ワーケーション向け

運転しやすいコンパクトなキャブコンや、デスクスペースが確保されたモデルが便利です。 例:小型キャブコン+ポータブルバッテリー搭載モデル


まとめ:キャブコンバージョンはどんな人に向いている?

キャブコンバージョンキャンピングカーは、広い居住空間と快適な装備により、特に以下のような方におすすめです。

  • 家族や友人と快適な旅を楽しみたい方
  • 長期間のキャンプや車中泊を考えている方
  • 居住性を重視したい方

各ブースとも機能面・デザイン面ともに年々進化している様子が伺え、すでに成約済みとなっている新モデルも少なくない様子でした。興味のある車種があれば、早めに情報収集を始め、実際に現車を見に行くことをおすすめします。ぜひ、自分や家族の旅のスタイルにぴったり合ったキャブコンを見つけて、快適なキャンピングカーライフを楽しんでください。

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キャンピングカー旅に憧れ、ミニバン車中泊からキャンピングカー購入検討中。記事内容は自分が行きたいと思った場所、やりたいと感じた事が基準ですのであらかじめご了承ください。これを機会にいろいろ勉強して皆様にその情報を共有していきますので、まだまだ新米案内人です。よろしくお願いします。