「ジャパンキャンピングカーショー2025」で感じた最新技術と「買い求めやすさ」が進化中!
ジャパンキャンピングカーショー2025は、アジア最大級のキャンピングカーイベントです(幕張メッセ、423台出展)。今年のテーマは「キャンピングカーで人生に彩りを。GO RVing」。電動(EV)モデルも注目されていますが、ここではあえてEVを除く新技術やサービスを中心に、今後1年の動きを探ります。
1. 自動運転支援技術(ADAS)で安全&ラクラクドライブ
最近のキャンピングカーには、自動車と同じような先進運転支援機能が増えています。たとえば、日本特種ボディーの新型「アカツキ」やナッツRVのキャブコンでは、前の車に合わせて自動で速度を調整するクルーズコントロール、車線からはみ出さないよう支援する機能などが導入されました。
ポイント:
- 高速道路や長距離移動でドライバーの疲れを大きく減らす
- 高齢者でも安心してハンドルを握れる
- 海外では車線維持や自動ブレーキがほぼ標準装備になりつつあり、日本でも広がる見込み
2. 軽量化で取り回しがラク&燃費も改善
キャンピングカーは大きく重いイメージがありますが、アルミやカーボンなど軽い素材を使うことで、より扱いやすくなっています。たとえばナッツRVの「ジープニー」では、軽量パネルや窓を使って軽くしつつ、普通免許でも運転できるサイズを実現。車体が軽いと燃費が良く、走行時の安定感も向上します。
3. スマート家電とIoTで「走るおうち」化
キャンピングカーにも“スマートホーム”の波が来ています。音声やスマホで照明・空調を操作できるシステムや、車内の温度やバッテリー状態をアプリでチェックできる機能が増えています。
メリット:
- 外部電源なしで冷蔵庫や電子レンジが使える12V家電が普及
- ソーラーパネル搭載で、発電&蓄電が可能
- 車載Wi-Fiなどで、どこでもネットや動画視聴が楽しめる
4. 断熱・防音・省エネで一年中快適
真冬や真夏の車中泊でも、快適に過ごせる工夫が進んでいます。壁や窓を高断熱仕様にしたり、吸音材で騒音を減らしたり、照明をすべてLEDにするなど、省エネ性能もアップ。
また、ソーラーパネル+大容量リチウムイオン電池を使ったオフグリッドシステム(発電機なしでも過ごせる仕組み)も普及中。12Vクーラーや燃料式ヒーターが標準装備される車両も増え、エンジンを切って静かに暖冷房できるのは大きな魅力です。

5. テレワーク車やペット同伴モデルが増加
テレワーク対応:
Wi-Fiや専用デスク、電源を備えた「走るオフィス」仕様が登場し、移動先でも仕事ができます。
ペット同伴:
犬用のシートベルト対応シートや昇降スロープを備えたモデルも人気。暑さ対策のエアコンを強化したペット向け仕様まであり、愛犬と一緒の旅が楽しみやすくなっています。

6. エントリーモデル(初心者向け)にも注目
「キャンピングカーは高い」というイメージを変える、手頃な価格帯のモデルが登場しています。たとえば軽自動車ベースの軽キャンパーや、5m未満のコンパクトキャブコンなど。
- ナッツRV「ジープニー」 … 約800万円からと比較的安価で、本格装備が詰まった小型車
- ミニバン車中泊 … ホンダのフリードやステップワゴン、日産のNV200など、普段使いと週末キャンプを両立させる「キャンピングカー未満」仕様が人気
7. バンライフ向けモデル(バンコン)がさらに多様化
ハイエースだけでなく、フィアット・デュカトや国産ミニバンをベースにした「バンコン」や「車中泊特化モデル」が増えています。ポップアップルーフで室内を広げたり、シンクを省いてベッドスペースを広く取ったりと、それぞれ個性的な工夫が満載です。
- デュカトベース「ジョイア」「モルビア」など
- ミニバンを改造した「デリカD:5キャンパーエディション」「MR-X車中泊快適パッケージ」など
8. ファミリー・シニア・ソロキャンパーへの影響
ファミリー層
- 運転支援機能で、パパやママが長距離運転しやすい
- 断熱・空調強化で、子どもも夏でも涼しく、冬でも暖かく過ごせる
- エントリーモデルの充実で、はじめてでも比較的買いやすい
シニア層
- コンパクト化したモデルは運転が楽で、先進安全装備が心強い
- 国産メーカーならディーラー整備もしやすく、安心感がある
- 中古市場も活性化しており、程度の良い中古を狙うのも一手
ソロキャンパー/バンライファー
- 大容量バッテリー+ソーラーで、仕事や生活を車内だけで完結しやすい
- 軽バンなどの小さな車をDIYする選択肢も増加
- 新車は値上がり傾向だが、必要な装備だけ後付けして節約することも可能
9. 今後1年間の業界予測
キャンピングカーの販売額は毎年伸び続けています。2024年には新車・中古車あわせて1,100億円超えと記録更新。防災やテレワークなど用途が広がる中、2025年以降も拡大が続き、技術がどんどん標準化・低価格化していく見込みです。
ただし一時期あったベース車両不足が解消されれば、納期は短くなる可能性大。各メーカーがより多彩なモデルを用意するので、自分に合った1台を選びやすくなりそうです。
10. 買い替え・購入のベストタイミング
- モデルチェンジ時期 … 旧モデルの在庫セールや、新モデルの最新装備を狙うチャンス
- 決算期や大型連休前 … キャンペーンや値引きがあることも
- 人気モデルは納期が長い … 気に入ったら早めに予約しておくのが無難
キャンピングカーは高額な買い物ですが、技術が進んだ今こそ「移動しながら自由に暮らす楽しさ」が味わえます。思い立ったら情報収集を始め、各社の新モデルやセールのタイミングをチェックしてみましょう。
以上が、「ジャパンキャンピングカーショー2025」で見られた最新技術やサービスの動向、そして1年先を見据えた購入の考え方です。
